「隠蔽捜査3 疑心」を読んでみた - 読書の花道。

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これ。

疑心―隠蔽捜査〈3〉疑心―隠蔽捜査〈3〉
(2009/03)
今野 敏

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解せないことがある。
なぜこんなにも竜崎に心酔するのだろう。

職場にこんな人がいたら、メンドクサイ事この上ないと
言うことが分かっているのに。
あぁ、そうか、竜崎は決してその信念を曲げないからか。

信念を曲げないから読者は勝手に予想する。
龍崎ならこうするだろうと。
そして竜崎は裏切らない。
その結果、竜崎バンザイ!!となる。

これがこの小説シリーズの最大の醍醐味である。

が、しかしだ。
本作品では中盤から終盤まで竜崎がその信念を裏切る。
いつもなら決して冒さないミスも起こす。
それは、ある理由により竜崎の力が100分の1まで
抑制されているせいだからだ。
その理由とは。
#本編を読んでね。

しかし終盤の土壇場クライマックス、足かせが全て外れる。
もはや誰も龍崎を崩すことなど出来ない。
それが例え米国大統領の側近、シークレットサービスだろうが、
警視監だろうが。

その堂々たる佇まい、他を圧倒する威風、彼にはこの言葉が
良く似合う。
「恋はいつでもハリケーン」だと。

それにしても、こんなにも待ち遠しい本はこれまで無かった。
あるマンガ以来だ、こんなにも待ち遠しかったのは。

それは、少年マガジンで連載中の「はじめの一歩」の、
鷹村守とブライアン・ホークとの世界タイトルマッチ戦で、
「さ、さらに上を行きおった・・・」
「前半あれほど苦しんだ変則パンチに、よもやカウンターを
 被せるとは・・・」
と鴨川会長が呟いた、あの回。

読んでみた感想は、ドラゴンボールのラディッツ登場から
ベジータを追い出すまでを、全く無知の状態から一気に
読破したくらいの満足感、充実感、達成感(?)が湧き上がった。


話は変わりまして、今回の作品でも竜崎の切り替えし
能力にしてやられた。

どこかのブログでも書いたけど、俺は本を読むとき、
俺だったらこう切り返すかなー、とか考えながら読む
変な習慣がある。

本作品でも竜崎にしてやられた会話があった。
その時の、オレと竜崎の熾烈な戦いをそっとはなくそう。

これは、監視カメラ増設について、竜崎と、人権団体、市民団体の
代理人の弁護士3名との会話である。

まずは弁護士から

■弁護士
そもそも街中の監視カメラというものが、一般市民の
プライバシーを侵害するものであることは間違いありません。

警察がこれを利用すると言うことは、明らかに権力による
監視であり、ソ連時代のKGBや、ひいてはかつての
特高(特別高等警察の事。戦前の日本の秘密警察。)のように、
警察の強権を助長することにもなりかねません。

我々はそれを強く危惧しています。
さらに続く

■弁護士
さらに、監視カメラを、防犯カメラと称して、犯罪抑止の効果があると、
警察は喧伝しておりますが、実際にどれほどの犯罪抑止効果があるのかは
疑問です。

犯罪抑止の効果よりも、プライバシーの侵害の実害の方が大きいと
考えられますがどうでしょうか。

笑止。バカにするなよ弁護士。その程度の論理でオレを倒せるとでも?

■オレ
監視カメラは抑止効果はあります。みんな見られていると思うと
犯罪を起こせないものです。

さらにプライバシーについても、厳重に管理するため誰でも
見れるというものではありません。

よって、抑止効果、プライバシーいずれも問題ないと考えています。
さて、冷や汗ダラダラ、顔面蒼白竜崎ちゃんの回答は?

■竜崎
監視カメラそのものに犯罪の抑止効果はありません。
なんだって?

■竜崎
カメラはカメラに過ぎません。
カメラが犯罪を防止するわけではないのです。

監視カメラ、あるいは防犯カメラを捜査に
活用することによって、犯罪の検挙率を上げ、
結果的にそのことが、犯罪の抑止に役立つのです。
うぬれ竜崎ぃ。

確かに捜査に活用されなければただの公開撮影であって、
びびらない。
うそでも、監視カメラが犯人特定の決め手、と吹聴すれば
抑止効果はばっちりだ。
ここは引き分けとしておこう。

■弁護士
プライバシーの侵害に付いてはどうお考えですか?
さっき説明したじゃねーか。しょうがねぇ、もう一度良く聞けよ。

■オレ
プライバシーの侵害も大丈夫ですって。
だって厳重に管理しますもん。
誰でも見れるというわけでは無いです。
だから大丈夫です。
見るのは俺らだけ、そう言いたいの。分かる?竜崎ちゃんも同意見だよなー?

■竜崎
これは、実はマル秘資料なのですが、第二方面本部の管轄で
監視カメラが設置されている場所が示されています。
これを見てどう思われますか?

ごらんのとおり、監視カメラと言うのは、駅や商店街など公共の
場所を中心に設置されています。

あなた方は、公共の場で、プライバシーを主張されるのですか?
こういう場所では、公衆の面前であることを意識すべきです。

公私の区別をちゃんとつけることも重要だと思います。
昨今、電車の中で化粧をしたり、飲食をしたりといった
風紀の乱れを眼にすることがあります。

公共の場と私的な場の区別をつけることこそが、真の意味で
プライバシーを尊重する事につながると思うのですが、いかがでしょうか。
なげーよ。そんなに話して良いなんて聞いてねーぞー。
しかも話していること、正論すぎて突っ込みどころないじゃないの。
誰が100点満点の回答をすれと言った。

しかし弁護士も譲らない。返しの言葉。

■弁護士
詭弁です。

問題をすり替えているのではないですか?
良く言った。詭弁。
そう、詭弁とは
【道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論】
と言うことだな。

確かに竜崎の言い分は、市民を撮影するというプライバシーの
侵害問題を、公共の場では公衆の面前と言う事を意識すべき、
最近の若者はそれがなっちょらん、という問題にすり替えている。

こりゃ一本とられましたな、竜崎のアニキ。
もうゴメンナサイしちゃいなよ。

■竜崎
詭弁というのなら、そちらも同様でしょう。
監視カメラの映像の扱いについては、厳重な管理を前提としています。

監視カメラが増設されたからといって、警察がKGBや
特高のようになりかねないなどと主張されるのは、
詭弁以外の何ものでもありまえせん。


しゅうーりょー。
竜崎の勝ち。

確かにカメラ増設=KGB、特高という図式は論理が飛躍しているし、
しかもこじ付けが激しいね。

詭弁以外の何ものでもない。。。

このフレーズ使えるな・・・。
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