[感想] 『フリーター、家を買う。』 有川浩著 - 読書の花道。

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[感想] 『フリーター、家を買う。』 有川浩著 はてなブックマークに追加

みなさん、自分の母親が重度の鬱病に掛かってしまったら

どうするでしょうか。

ある日母親がこのように呟いていたらどうするでしょうか。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい早く死なないといけないのに

今日も死ねませんでしたごめんなさい早く死なないとお父さんにも

息子にも娘にも迷惑がかかるのに死ねませんでしたごめんなさい」



精神的なものだから、放っておけば治るとお思いでしょうか。


精神科からもらった薬を飲み、一時的に安定したというだけで、

大袈裟だ、死にたいと言っていたのもただの甘えだろうと

言えるでしょうか。実の息子に。娘に。


精神病は気持ちが弱いものがなるものだ、と言えるでしょうか。


精神病患者にはとにかく定期的に薬を飲むことが大事だというのに、

「薬はちゃんと飲めよ」とただ伝えるだけで良いと思えるでしょうか。

その結果リストカットする事になったとしても、同じことが

言えるでしょうか?


精神病になった理由が、家族を守るため、家族に辛い思いを

させないために、20年間、自分だけ矢面に立ったためと言うこと。

苦しいと、一言も苦しいとは言わずに。

そんな優しくて強い母親を、弱い人間だと言えるでしょうか。


これを実際に言う人がいます。

フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
(2009/08)
有川 浩

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この本のクソ親父こと、クソ親父です。

冒頭から重い内容でごめんなさい。

でも、これがこの本の重要なテーマでもあり、フリーターが

奮い立つ理由になるのであります。

ではまず登場人物の紹介をしたいと思います。
びっくりしますよ、問題児どもに。


まず父親。

こいつはバカです。もうオバカさんです。

一流企業に働いており『経理の鬼』と呼ばれながら、

家のことにはいっさい興味を示さない、そんなオバカさんです。

母親が精神病になるきっかけを作った人物でもあります。

読むときは気をつけてください。このクソ親父のあまりのも

無責任な言動に。これはもうアメリカンな事件です。


次に主人公である息子の誠治(25歳)。

こいつもバカです。

新卒で入った会社を、自分と合わないという理由で3ヶ月で

辞めてしまいます。

しかも、その後コンビニでバイトをするのですが、店長に

注意されたと言う理由で、その場で、口頭で辞めると言い

去ってしまうほど、バカヤロウです。

そのあと1年以上もフリーターします。

母親の異変にも気づかずに、ただゲームに浸っています。

ばっかやろうが・・・。


最後は娘の亜矢子さん。

亜矢子さんは誠治の姉で、唯一の天才です。

序盤の重苦しいストーリーをうまく中和してくれた

立役者でもあります。

この人がいなかったら、ろぐすけも凹んでいたなぁ。

必殺技は、「ぶっ殺す視線」です。

ちなみに亜矢子さんは、名古屋だったかな?に嫁ぎました。

なので出番が少ないから,潤ジュワー、じゃなくて準レギューラーです。


この亜矢子さん、実は母親の異変に気づいていました。

母親の異変に気づき、異変の理由にも気づいていました。

それでも母親から口止めされたので、これまでバカ親父とアホ弟には

言いませんでした。

ですが、それが取り返しの付かないことになるのです。


さてさて、こんな凄まじく重い物語ですが、ろぐすけは

安心して読めました。

何故かって?

それは作者が『有川浩』大総督であるからであります!!

ろぐすけが大好きな本『図書館戦争』や『3匹のおっさん』の作者、

有川浩上級大将は決して期待を裏切りません。

図書館戦争図書館戦争
(2006/02)
有川 浩

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三匹のおっさん三匹のおっさん
(2009/03/13)
有川 浩

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図書館戦争の時もそうだったのですが、どんなに絶望的な状況でも、

どんなにピンチに陥ろうとも、英雄である有川浩大魔導師が

鮮やかな方法で救ってくれます。

ハッピーな流れに。誰も予想しないような、ハッピーな展開に。


何というか、これはもう全盛期のジダンです。

ボールを預けたら決して取られることもなく、ボールをキープしてくれる

あの絶対的な信頼感に似ています。

それほどこの人の作品は安心感があるのです。


それにしても、今回はとても面白すぎでした。

面白すぎて3日連続、夜中3時まで読んでいたくらいです。

そこでろぐすけはふと考えました。

なぜこんなにも面白いのか、と言うことについて。

すごく考えました。

そしたら辿りつけました。面白さの向こう側に。

それはこの本の中にヒントがありました。


誠治とバイト先の人との会話です。

『積み木がいっこ積めたら、今度はご褒美が居るだろうがよ』

積み木?・・・!?

そうか積み木か!!

・・・。

全く分からない。


いやいやいや、そうじゃなくて、後半の方です。

ご褒美。

そうです。

有川浩CEOの作品には、随所に読者へのご褒美があるのです。

そのご褒美は、こういう展開だったらステキやん、と読者が思う

方向へ鮮やかに持っていってくれるところです。

このご褒美があるからとても面白く読めるのかと

考えました。

すごい、凄すぎるよ先生・・・。

この人の作品に出会えて良かった・・・。


ただ、そんな完璧な有川先生の作品でもやっぱり

残念なところがありました。


それはラストの部分です。

詳細は言えませんが、何と言うか

書き急いだって感じ?
(生言ってごめんなさい)

つまり展開の速さと、最後の着地点が残念な

部分だと思いまいた。

書きたりなかったのかな?

一冊にまとめないといけなかったのかな?

そう思いました。

さてさてさてさて、

おどろ木ももの木さんしょの木、

何とここから本の内容を紹介しようと思います。

びっくりです。

もうかなり感想を書いたと思うのですけど、

ここから内容を紹介するなんて、げんなりするぜ!

ってお思いかもしれませんが、もう少しお付き合い下さい!!

って、こんな事書いている方がもったいない!!

では、紹介です。今日は10行でまとめます。

主人公の誠治は3ヶ月で仕事を辞めたフリーター。

母親と父親と一緒に住んでる。

ある日家でゲームしてたら、名古屋に嫁いだはずの姉が登場。

すでにぶっ殺す視線状態。聞くと母親の調子がおかしい。

何かブツブツ言ってて、ゆらゆら揺れたり、オールを漕いだり

している。これはやばいと、精神病だと人目で分かる状態。

そこに父登場。父と姉のバトル開始。結果は父の30秒TKO負け。

そこから母親を支えないといけなくなった誠治と

うまく母親の病気と向き合えない父親、そしてぶっ殺す視線で

監視する姉のドラマが始まるのであった・・・。誠治の成長ぶりに嫉妬。




ふぅ。10行でまとめれました。やった。

では恒例の本さんからのコメントをどうぞ。





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コメント
非公開コメント

No title

トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

2010-12-24 18:27 │ from 藍色URL

Re: No title

藍色 さん!
コメントとトラックバックありがとうございました!
こちらからもトラックバックさせて頂きます!

2010-12-25 11:36 │ from ろぐすけURL

トラックバック

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フリーター、家を買う。 有川浩

「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!? 崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。 町内でのいじめ、家庭内不和、困難な就職、精神疾患と重い出だ...

2010-12-24 17:49 │ from 粋な提案

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