[感想] 「消えた年収」 北見昌朗著 - 読書の花道。

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過激なタイトルに釣られて図書館で借りてみました。

消えた年収消えた年収
(2009/08/08)
北見 昌朗

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簡単に説明するとこんな感じ。

1997年から2007年の間について年収の推移を調べてみたら20兆円も減ってた!

原因を調べてみると何か全国的に雇用数や給料が減ってるっぽい。中でも大阪が一番ひどかった!

犯人探しをすると、「小泉純ちゃん」、「大手企業が儲けすぎな件」、「中国にしてやられた」だった!

じゃぁどうしようかというと、こんな感じ。

中小企業を大事にして

東北とか地方に工場を増やし

大手は正社員をもっと雇用して

ろぐすけも大手に雇用してほしくて、

派遣の拡大に歯止めをかけて、

中国との付き合い方を見直しましょう!

という事でした。

では詳細を解説。

消えた20兆円。
1997年(平成9年)と比べると2007年までの間に20兆円も年収が減りました。

1997年といえばバブルが崩壊してから数年経った頃のお話です。

その年の流行語大賞には失楽園が選ばれました。

また、子どもたちの間ではたまごっちやポケモンが大流行してたそうな。

映画ではもののけ姫が邦画史上最高の配給収入を記録し、音楽会では安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」がレコード大賞に選ばれました。

そんな時代からたった10 年でみんなの年収が20兆円も減ったそうです。

一人に換算すると30万円くらい減ったそうな。

うそーん。

ちなみに、人事院という調査1997年から2007年の間に月々の給料は2万1000円上がったとなっていました。

年間だと25万くらいの上昇でしょうか。

※人事院とはWikipediaによると「公務員の人事管理に関する中立第三者機関・専門機関」となってました。

なぜこんなにも違うかと言うと、人事院の調査方法がブラックボックスと言うことが挙げられます。

つまり、どの企業を対象にした調査なのか第三者が見ることができないと。

ではなぜ人事院が給料が上がったかのように見せるのかと言うと、それは公務員の給料がからんできます。

公務員の給料はこの人事院が出した民間の給料に比例した感じで上がるそうです。

そうつまり、公務員の給料を上げるために人事院はあたかも給料が上昇しているかのように操作したと言うことです!

ひどい!

なんてひどいのでしょうか!

人事院!

これが本当なら、第三者機関や中立なんて言っている事自体が、ヘソで茶が沸かすぜ!


ちなみに、この著者は自分で賃金統計を作ったそうです。
それがこれ。
ズバリ!実在賃金

都道府県別賃金の推移。
ここからは、各都道府県別に1997年→2007年の間の賃金の推移が解説されます。

ちなみに、ろぐすけが住む北陸地方は「人も減り、給与も減り続ける」という事になってました。

勤労者数が8万人減り、平均年収も29万円ダウンと言うダブルパンチに見舞われてました。


日本人を貧乏にした犯人について。
それは、大手が下請けの中小企業に対しコスト削減を強いる事で、中小企業がヘトヘトになったせい。

さらに、製造を中国に移管したのもNG。

その悪者の大手代表として挙げられてたのがキヤノン。

キヤノンは1997年から2007年まで大きく業績を伸ばした。

その功績はキヤノンの会長で日本経済団体連合会の会長を務めている御手洗富士夫氏の力かも。

でもね、その裏では派遣の人ががんばってたんだよ。

安い給料でね。

しかし、ある日1100人の派遣切りを行いました。

その時に説明した時間は5分。

企業を生かすために切られる従業員。

悲しいぜ。

で、そんなキヤノンの会長の御手洗氏は日本経団連の会見でこのように語っている。

「社会通念上妥当と認められる理由がない限り、(就職)内定取り消しや派遣契約の中途解約を行うべきでない」


とね。

どの口が言うー!

はぁ、がっかり。


で、それから中国ね。

これはまぁ言いがかりかもしれないし、たまたまかもしれないけど、日本の給与総額の推移と対中貿易額を見比べると、見事に反比例していたそうな。

だから、本来日本に入るべきお金が中国に取られたー!!って書いてありました。

あんまり根拠に乏しいのではありますが。

最後に、サラリーマン川柳をば。

この本の中におまけでサラリーマン川柳がいくつか載ってました。

その中からろぐすけが気に入ったものを紹介したいと思います。

中高年サラリーマンから。
「窓際と 覚悟してたら 窓の外」(元社員)
「安定所 何度行っても 不安定」(リストラマン)

子供がいとも簡単に会社を辞めてしまって、呆れるやらうらやましいやら、の感情を表現した作品。
「出社拒否 ぜいたく言うな 俺がゆく」
「やめるのか 息子よその職 俺にくれ」

ボーナスが減った人。
「ボーナスが 下がれば上がる 妻のマユ」



そして感想。

この本ですが、確かに1997年から2007年までの間について独自の集計から年収が20兆円消えたと言う事が書かれています。

統計データとしては十分かと思います!

ですが、残念!

そのデータを元に、本当の原因は何か、そしてどうすれば改善できるのか、と言った事がほとんど書かれていません。

むしろ、そっちの情報を中心に書いたらいいのになー、と思いました。

実際、この本の7割ほどが統計データについて書かれています。

うーん、消化不良だぜ。
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