[感想] 「数に強くなる」 畑村洋太郎著
学生時代色々習いましたけど、今出来る事は四則演算だけですな。
そんな数に弱いろぐすけが、数に強くなろうと思って読んだ本がこちら。
![]() | 数に強くなる (岩波新書) (2007/02) 畑村 洋太郎 商品詳細を見る |
この本は、小飼弾氏の「弾言」という本で大絶賛していた本です。
実際著者のブログでも高評価を得られていました。
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ですから、外れはないでしょうと。
そんな気持ちで読んでみました。
まずこの本では、数に強いとは?というところから始まります。
んで、数に強くなるにはどうする?
というのが着地地点です。
まぁ、タイトルが「数に強くなる」なので、これで歴史とか語られても困るのですけどね。
で、数が強いとはどういう事か、というと、こういうことなんだそうです。
数が強いと言うことは、計算が早いと言うことじゃなくて、現実世界の抽象的な物事を数字に変換する力と言う事なのだそうです。
もちろんそこには計算も出てきますが、そんな一瞬にして5桁同士の掛け算とか、微分・積分、微分方程式など小難しい計算は必要としません。
事実、こういった数に強い経営者の人達は、掛け算、足し算、引き算、割り算といった四則演算だけを使っているそうです。
数学は中学で止まっているろぐすけにとっては、非常にありがたい言葉。
少し前にはやった、地頭力みたいな考え方なのかな。
あの、フェルミ推定の。
次に、数に強くなるにはどうするの?というと、それはこうする事なのだそうです。
数値化するクセ付けです。
本書で紹介してあるのは、一人当たりどんだけ?っていう考え方。
日本で言うと、1人当たりのお米の量とかお水の量の計算方法が紹介されてました。
非常に面白い内容になってます。
それから、歩幅ね。
大またで歩くと、大体身長の半分くらいになるのですって。
ですから、歩数から距離が計算できるのだそうです。
あと大事なのが、数字の後ろにある全体像(の数字)です。
その数字と全体との比較が大事ですと。
これも日本で例えられてまして、日本全体と一人当たりの数値です。
日本の面積は38万平方キロメートルくらいです。
で、人口は1億3000万人くらい。
てことは、一人当たり3000平方メートルくらいなんだって。
これはおよそ1000坪ほど。
ま、実際は山とか川など平地で計算したわけじゃないので、実際はもっと小さいけどね。
と、まぁこんな流れで話が紹介されてますが実際はもっと分かりやすく丁寧に解説されています。
では、恒例のろぐすけメンモン。
ろぐすけが気になった箇所を4つピックアップするコーナーです。
(本当は3つ何だけど、今回は4つです。)
P28.
1 数に強くなる。
頭の中で全体を作る。
昼時にワイドショーを見ながら、「今晩のおかずは何を作ろうか?」と思ったとしよう。
するとお母さんの頭の中にはこんな事が思い浮かぶのですって。
・誰が何時に帰ってくるか?
・どんなくたびれ方をして帰ってくるか?
・先に風呂に入りたいと言うか?
・朝、何を食べたいと言っていたか?
・夫は飲んで帰ってくるか?
・夕飯はいらないと言うか?
頭の中で全体を作る作業を日常的に行っている人がいます。
お母さんです。
特に晩御飯が大変なんだそうです。
人数分の献立を考えて設計を行い、完了時刻から逆算して並列処理を行う。
まさに数というか段取り上手という感じです。
逆に段取りできない人の頭の中はこんなんだとか。
まずご飯を適当に炊く。
「ごはんさえ炊いておけば、あとはなんとかなるさ」
という考えの元、冷蔵庫の中から目に入ったものから順に料理に掛かる。
ホカホカだろうが、冷めてしまおうが何も関係ない。
お腹を空かせて帰ってきたのに、「何もできてないの?」とモンクを言われるよりマシ何ですって。
ろぐすけも過去1人暮らししていた事がありましたが、一番大変だったのが食事ですね。
毎日3つずつ新しいアイデアを出せと言っているようなもので本当にしんどかった。
あまりにもしんどかったので、日曜日に一週間分の献立を立てる事にしました。
献立を決めて、材料を日曜日のうちに買っておくのです。
後は当日作るだけなので、頭を使わない分非常に気が楽でした。
ただ、献立といってもパターンが少ないので、毎週同じメニューが並んでましたけどね。
P69.
2 数の感覚をみがく
その場で数を作る。
原安三郎(はら やすさぶろう)氏というすごい経営者の言葉。
「自分の出処進退(地位を退くかどうか決める事)は絶対、人に相談してはいけない。一晩考えて出ない結論は、一年経っても出ない。一晩考えたら明くる日には必ず決めろ。それを守らなければダメだぞ」
非常に胸を穿つ言葉です。
ろぐすけクラスの優柔不断レベルだと、こうもいきませんな。
一晩考えて決定したことを、次の日に逆の答えに決定して、その次の日は第三案とする。
そして、最後は一番最初に決定したことを採用するなんてざらです。
また、物事の先頭に立って動いている人は、「その場で作る」という動作をしている事なんですって。
例えば、著者はこの原安三郎氏からこんな質問をされたのだそうです。
「あなたはこの部屋にくるまで、階段を何段登ってきましたか?」
著者はこう答えました。
「15段」ですと。
もちろん著者は実際数えたわけじゃありません。
その場で数を作ったのです。
その作り方は、まず部屋を見渡して天井の高さがおよそ3メートルほどということが分かる。
ここは2階だ。
ということは、地面から自分の足元までの高さは3メートルくらい。
階段の段差は何センチかな?
10センチは低すぎる。30センチじゃ高すぎる。
じゃぁ間をとって20センチとしよう。
3メートル÷20センチ=15段。
だから15段と答えたんですって。
原さんは正確な答えじゃなくて、考える事ができるかどうかを見てたんだそうです。
P202.
数を使う
「7−10(なな・じゅう)の法則」
複利計算の格言(方式?公式?)で、「7%10年で2倍」とういものがあります。
これはどういう事かと言うと、お金を年利7%で借りると、10年で2倍になるとうい事です。
100万円を年利7%で10年借りると200万円を返さないといけないということですね。
この計算を流用すると、こんな計算が成り立つそうです。
年利40% 返すお金は1.75年で2倍
年利20% 返すお金は3.5年で2倍
年利10% 返すお金は7年で2倍
年利7% 返すお金は10年で2倍
年利3.5% 返すお金は20年で2倍
年利1.75% 返すお金は40年で2倍
ろぐすけは現在住宅ローンをどこで借りようか迷いちうですので、なにか役立つかと思い紹介してみました。
P216.
数を使う
「2−6−2の法則」と「ニッパチの法則」
2−6−2の法則とは、できる人2割、普通な人6割、ダメな人2割というものを表した数字です。
これは集団とかにあてはまるのだそうです。
次にニッパチの法則とは2割と8割の事なんですけど、全体の2割の人の総数は、全体の8割を占める、というものを表した数字です。
ここまではOK?
で、日本とか民主主義の社会だとよく多数決とかあるよね?
過半数の人が挙手したらそれで決まりみたいな。
だから過半数をとろうとやっきになるけど、それは効率悪す。
実際には過半数もいらなくて、1割でOKですと。
ただこの1割も誰でも良いというわけじゃなくて、2−6−2の法則の内、出来る人2割の半分を押さえなさいよ、と言ってます。
2−6−2のできる人2割は組織の牽引役なので、この1割を押さえれば良いのですって。
こりゃぁたまげた。
根回しはそういうところから攻めて行かないといけないのね。
勉強になったぞいや。
最後に、この本は章の合間にたくさんの蛇足が載ってます。
で、この蛇足、けっこう面白良いこと書いてあったりするのです。
そんな中でも一番のお気に入りの蛇足を紹介したいと思います。
何かをやっているうちに、「ああ、俺はそういうことができるんだ」と気がついたとしよう。すると最初のうちは、「イヤ、そんなことないだろ。大したことないぞ。俺にはできないよ」と一方では思う。ところが、いつもやってるうちに「もしかすると、俺はこういう事に長けているのかも知れない」と思い出す。そしてまた繰り返してやっていると、「これはひょっとすると、ホントかも知れない」と考えるようになる。もうちょっと行くと、「ああ、どうもやっぱり、俺は長けているんだ」と思う。それでもっと進むと、「おれは絶対に長けているゾ」と確信に変わるのである。こうなると自信満々になって、ホントは単なる思い込みかも知れないのだが、誰が何と言おうと「俺は絶対にできるんだ」と信じるようになる。そうすると、何でもどんどんチャンレンジをして、自分だけでズンズン進むようになる。
すると、アラ不思議、本当になっていくのである。自信とはそういうものである。
2010-05-19 │ ビジネスの本 │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ Edit

