[感想]「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎著 - 読書の花道。

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[感想]「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎著 はてなブックマークに追加

思い続けて1年、ようやく待ち望んだ本が図書館から届きました。

それは、このミス2009年第一位の作品なり。

それがこちら。
IMG_0568.jpg

ゴールデンスランバー

帯からの引用。

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えたーー。



なんですかこの化物小説は。

面白すぎる。

最初500ページもあるから、こりゃ長期戦だなー、と思いきや、一気に読み込んでしまいました。

特に中盤というか4章。

ここが一番ハラハラドキドキです。

伏線が繋がったとき、思わず「ニヤッ」ってしてしまいました。

あと、個人的に思ったのは章立ての良さ。

章立てはこんな感じになってます。

第一部 事件の始まり
第二部 事件の視聴者
第三部 事件から二十年後
第四部 事件
第五部 事件から三ヶ月後



第一部~第二部まで、まるで僕たちのような、事件の当事者じゃない視点から描かれています。

新聞やニュースなど、マスメディアなどからしか情報が入ってこない側。

そのような視点でまず客観的(というか他人的)な感じで物語に入り込みます。

第三部では、事件から二十年後という視点で、事件の真相はこうだんじゃないか?いや、こうかな?ノンノン、こうだ!という感じで様々な説が飛び交う感じになってます。なんだか、きな臭いな、的な感じで。

その後の第四部。

この四部が今作のメインストーリなんですけど、ここで事件発生からラストまでの真相が明らかになります。

事件は犯人の視点で描かれ、そこからどのように終着地点に繋がるのか。

見ていてハラハラドキドキの連続です。

特に、主人公の青柳君の感情の移り変わりに注目です。

絶望的な状況の中をどのようにして生き抜いていくか、人の強さが見て取れます。

あまりにもこちらの本の内容が印象的でしたので、ろぐすけ的面白パラメーターを作成してみました。
本作をページ毎に面白パラメータで表現した内容です。

中盤辺りから突然面白くなりますので、読む人は4時間ほど確保してから一気に読んだ方が宜しいかと。
面白パラメーター

あと、ろぐすけ的には、一度読み終わった後に第二部を読んでみることをオススメします。

第二部では、テレビやマスメディアなどを通じた他人的視点から描かれると紹介しました。

読み終えて真相を知った後に第二部で描かれるテレビや警察の記者会見を読むと、いかに最もらしいことを言いながら、嘘っぱちなのかどうかが分かります。


ところで帯に書いてある"オズワルド"という人物をご存知でしょうか。

ろぐすけは全く知らない人物だったのですが、どうもケネディ暗殺の犯人の名前なのだそうです。

そのオズワルドという人物も、逮捕された後に会見などで、「オレははめられた!」とか「身代わり」などという発言が残っているそうです。

そして、このオズワルドは事件から二日後に拘置所へ移送される間にジャック・ルビーという人物によって射殺されました。

死人に口なし状態にさせられたのです。

森田君はこのオズワルドのようになるかもよ!と言うことを言っていたのです。

ここからは超ネタバレトークです。

これから読まれる方は今すぐブラウザを閉じちゃって下さい。
本作はまぁ言ってしまえば逃亡者なのですが、真犯人がとんでもなくバカでかい組織なのですね。

およそ一人じゃ立ち向かう事なんて不可能な。

気づいたときには、すでに計画が実行されているわけで、組織は何重にも計画を張り巡らしています。

そんな中、犯人が逃げ延びるなんてほとんど不可能な状態。

そん絶望的な中、たくさんの人が彼をサポートします。

ここからは、そんな心優しき彼らをネタバレしながらご紹介したいと思います。

まず、大学のサークルの後輩のカズ

最初、こいつ裏切り者かと思ったけど、そうじゃなかったので安心。



つぎに、元恋人の樋口晴子

この子は最後まで頑張ってくれます。

「たいへんよくできました」のお印はあまりにも有名です。



それから、元運送会社の先輩の、岩崎英二郎

ロックな人。

歩きタバコする奴大嫌い、という人物。

この人のおかげで、結構距離かせげたかな。


それから花火職人の君。

学生時代になぜか花火の手伝いをされた、職人さんです。

この人なくしてラストは語れませんでした。

「犯人に爆弾の作り方を教えたんじゃない?」という疑いをかけられたりしますが、全く気にかけていないところが、職人です。



謎の病人である、保土ヶ谷康志

青柳君と樋口さんを繋ぐ架け橋となる人。

さらにラストの大勝負で色々と参謀的な役割を担います。

職業は謎です。


そして蒼柳くんのご両親

このご両親、親の鑑かと。

特に父親。

痴漢は殺人より大キライという破天荒な理論の持ち主です。

人生において,もしかしたらしょうがなく殺人をする場合があるかもしれない。
家族に危険が迫ったとき、戦争のような状況。
しかし、痴漢なんてしょうがなくやる場合なんて絶対にない。

だから、「痴漢死ね」と。

ちなみにこの4文字、青柳君の小学校の書道で書かされたそうな。

でもなんと言っても、青柳君の実家にマスコミが押し寄せてきた時。

マスコミ「息子さんは犯罪者なんですよ!何か謝罪はないんですか!」

マスコミ「お父さん、息子さんを信じたい気持ちは分かりますが…」

父親「分かるのか?」

父親「信じたい気持ちは分かる?おまえに何が分かるのか?いいか、俺は信じたいんじゃない。知ってんだよ。俺は知ってんだ。あいつは犯人じゃねぇよ」

そしてカメラに向かって。
父親「おい、雅春。お前がなかなか出てこねえから、面倒な事になってるぞ。」

父親「まあ、でもな」

父親「こっちはどうにかするから。母さんもそれなりに元気だ。おまえもどうにか頑張れや」

父親「まあ」

父親「雅春、ちゃっちゃと逃げろ」



最後はなんと言ってもキルオ君。

キルオ君とは連続殺人犯の呼び名でまだ逃亡中の犯人の事です。

このキルオ君のおかげで、仙台中にセキュリティポッドと呼ばれる、情報収集マシンが配置されました。
このセキュリティポッドは、半径10メーターだったかな?の携帯電話や会話、画像などを収集する装置なのだそうです。

で、このキルオ君と青柳君がひょんなことから一時期行動を共にすることがあります。

中盤はこのキルオ君のおかげで助かりました。

それは、一度青柳君が捕まった時。

組織の首謀者に近い存在の佐々木一太郎とヘッドフォン大男に護送されている時、まさに絶体絶命でした。

そんな中、軽自動車がその護送車に突っ込んできました。

その車からは、パーカーを着た小さい男の子が出てきて何故か大男と戦闘を始めました。

そのスキをついて、逃げることに成功した青柳君。

その逃げた先にはなぜか、先程のパーカー少年が。

この少年がキルオでした。

そこでこのキルオ君に一時期かくまってもらいます。

そこから一旦別れた後。

キルオ君が青柳逃亡の手助けをすべく、一肌脱いでくれる事になりました。

それは、もし青柳君が犯人じゃないのなら、青柳君のそっくりさんがどこかにいる。
(青柳君本人がしらないところで、青柳君そっくりの画像付きの録画や写真が後から出てきたことを受けて)

その偽青柳君はまだ仙台のどこかだろう。

なぜなら、青柳君がいなくなった場合の事を考えて身代わりを用意する必要があるから。

で、その身代わりの偽青柳君を見つけましたよ、という連絡がキルオから青柳君にありました。

向かった先は病院。

そこでキルオ君と合流。

しかしなぜかキルオ君は焦っている模様。どうしたのかしら。

そのままキルオ君についていくと、病院の使われていな階に行きました。

そこに偽青柳がいるのか。

で行ってみると、何と偽青柳じゃない他の変な人でした。

しかも死んでます。

キルオ君によって刺殺されたみたい。

キルオ談。
「布団を開けた途端、飛びかかってきたんだよ。とっさに、動いちゃうよね、俺も」

なんと、この偽青柳君は、もし偽青柳君を追っかけてきた時の罠だったんだそうな。

向こうもやりまする。

よし逃げるぞ!と思いきや、何故かつかれたと座るキルオ君。

それから「ごめんね」と言う。

「青柳さんがこの後、どうすべきか考えようかと思ったんだけど、時間がなさそうなんだよ」

「そのベッドの人さ、小さい拳銃を持ってたんだよ。消音の、光景は小さいヤツで、まあ、護身用みたいな奴だったんだろうけど。訓練されている人ってやっぱりえらいよね。俺が刺した時に、同時に撃ってきたんだ」

なんと、キルオ君、銃で撃たれてたみたいです!

そして最後の一言が
「あ、びっくりしました?」



でした。がっくし。
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コメント
非公開コメント

お誕生日おめでとうございます。

初めまして、こんにちは。

このご本、めちゃめちゃ面白そうですね。
ぜひ読みたいので、ネタばれのところはまだ読んでいません。

良書のご紹介ありがとうございます。

2010-06-22 03:49 │ from テイラーURL

Re: お誕生日おめでとうございます。

テイラーさん、僕のブログがお役に立ててうれしいです!
とても個性的なキャラがたくさん出てきますので、ぜひ堪能してみてください!

と、ところで、今日が僕の誕生日と言うことを良くご存知でどこで知りました??(;^_^A アセアセ・・・

2010-06-22 22:49 │ from ろぐすけURL

No title

これは本当にいいですよね。

以下「本筋には関係ないけど気づくとうれしい」話。気づかれたかもしれませんが。
第三部「二十年後」をもう一度読みましょう。ぜひ読むべきです。いろいろ作中の人物が登場します(小梅とか)が、じつは思い浮かべるべきは、第三部に名前が出てこない人びと。
一人は、森田。
そして(覚えてますか?)、逃走中に服を貸してくれた大学生五人組(五人でしたっけ?まあいいや)。
どんだけ練ってんだこの人!って驚きます。

キルオの最後のセリフは、人を切ったとき「びっくりした?」って聞いたり、口癖から来てたんですね。映画で初めて気づきました。

2011-11-23 23:43 │ from pppURL

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