[感想]「初陣 隠蔽捜査3.5」今野敏 - 読書の花道。

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[感想]「初陣 隠蔽捜査3.5」今野敏 はてなブックマークに追加

初陣 隠蔽捜査〈3.5〉初陣 隠蔽捜査〈3.5〉
(2010/05)
今野 敏

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本の紹介
 ̄ ̄ ̄ ̄

隠蔽捜査シリーズの主人公である竜崎の幼なじみ、伊丹俊太郎を主人公にしたスピンオフ作品です。

これまでのシリーズを読んできた人なら、にんまりするような内容が短編で8話収録されており、どれも見所満載です。

・指揮
・初陣
・休暇
・懲戒
・病欠
・冤罪
・試練
・静観



隠蔽捜査シリーズについてはこちらをどうぞ。
隠蔽捜査
果断 隠蔽捜査2
疑心 隠蔽捜査3

感想
 ̄ ̄

面白いですよ、これ、本当に。

久しぶりに一気読みしてしまいました。

所要時間2時間くらいかな。

短編シリーズなのでどの章にも盛り上がる部分があります。
その盛り上がりが、読者を飽きさせることなく最後まで楽しませてくれるかと。


それにしても、この本の主人公はやっぱり竜崎くんなんだなー、と思いました。

もう水戸黄門的な存在ですな。

警察官僚なんて役不足ですこの人の場合。

それから、伊丹くん。

伊丹くんと竜崎くんのやりとりは本当に面白いですね。

全話に伊丹くんが竜崎くんに電話するシーンがあるのですが、竜崎くんの第一声は一貫してますね。

ぶっきらぼうというか、つまらなさそうというか、面倒くさそうというか、合理的というか。

そのつかず離れずの関係が大人びていて、非常に好感が持てました。

早く、隠蔽捜査4が読みたいです!



本書で学習したこともありました。

それは、検挙率の推移です。

犯罪検挙率が年々落ちているという報道があるかとおもいます。

しかし凶悪犯罪事件については検挙率90%をキープしているとのこと。

ではなぜ検挙率が落ちている報道がなされているかというと、事件として受理する基準が下がったことがあります。

万引きとかも事件として取り扱うようになったと言う事ですね。

しかし、警官の人数はこれまでどおりですから、微罪の事件はどうしても検挙率は下がってしまいます。

これを凶悪犯罪も含めた全体の母数で見たら、例年検挙率が落ちていると見られるというわけです。

なるほど、なっとくです。

ストーリー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
警視庁刑事部長の伊丹くんが様々な難問に出くわしそれを竜崎くんに相談するというストーリー。

それでは、各ストーリーについてちょっとずつご紹介。

<指揮>
福島県の県警本部から、警視庁(東京都の警察)の刑事部長に抜擢されるところから始まります。

これはかなりのエリートらしくて、役職階級では警視長。

踊る大捜査の室井事務次官は一つ下の階級である警視正なので、かなりえらいのですね。

ただ、室井さんは警察庁(日本全体の警察署)なので、実際どっちが上か下かよくわかんないです。
警察の役職一覧

で、伊丹くんが転勤するということで後任には別のキャリアが入りました。

しかしこのキャリアも中々頭が硬くて現場主義の伊丹くんと噛み合いません。

そんな中、もう数日で転勤というところで殺人事件が起きます。

責任感が強く現場主義の伊丹くんは、事件を優先させるか転勤を優先させるかで非常に悩みます。

そこで竜崎くんにご相談。

果たして竜崎くんが出す答えは?

<初陣>
警察の裏金問題がマスコミにより指摘されました。

国会答弁で弁明する必要が出てきます。

その国会答弁の草案を竜崎くんが考えることになりました。

その裏金問題について現場に詳しい伊丹くんに電話で問い合せます。

裏金問題について詳しく話せ、と。

裏金問題は、警察では慣習のように行われていらしいのです。

当然、伊丹くんが福島県にいたときの警察署でも行われてきました。

その事について竜崎くんが聞きたいそうです。

しかし、この竜崎くんからの質問が伊丹くんを懲戒免職されるかも?という悩みにまで発展させる事になりました。

果たしてその内容とは。

また、どうやってこの問題を解決するの?

<休暇>
伊丹くんが二泊三日で旅行に行きたくなりました。

そこで休暇を取ります。

しかし、案の定休暇中に事件が起きました。

しかもその事件には竜崎くんも絡んでいるではありませんか。

さらに、竜崎くんが無理難題を言ってきます。

これには伊丹くんもお手上げ状態。

はたして、竜崎くんの無理難題とは?

また、伊丹くんは旅行中断して帰らないといけないのでしょうか?

<懲戒>
今日も元気に出勤する伊丹くん。

しかし、朝から嫌なニュースを聞きました。

それは、現職刑事が選挙違反のもみ消しに関わってしまった、というニュースです。

これが本当ならとんでもない事件。

その刑事と会ってみると、なんと伊丹くんが若い頃に仲良くしていた人でした。

事情を聞くと、かなり微妙なライン。

さらに、その選挙のウラには超大物の政治家の名前が。

さらにさらに、この件の采配を伊丹くんの責任で裁かなければならないことに。

問題だらけの中、やっぱり竜崎くんにご相談。

すると、なぜそんな事で悩んでいるのか分からない。と呆れたご様子。

果たして竜崎くんはこの問題をどのように捉えたのでしょうか?

<病欠>
伊丹くんがインフルエンザにかかったようです。

普通なら欠勤でしょう。

ですがそこははやりキャリアです。

出勤するのですねー。

しかし、そんな時でも事件は容赦しなく起きます。

殺人事件です。

意識朦朧の中、事件を解決できるのでしょうか。

さらに、竜崎くんの出番はあるのでしょうか。


<冤罪>
誤認逮捕してしまったようです。

放火の犯人と思って逮捕したA君の後に、放火未遂で逮捕されたB君が全部オレがやりましたと自白したみたい。

A君は冤罪で捕まったということです。

これは伊丹くんでも大目玉を食らうでしょう。

そこで、ドラえもん、じゃなかった竜崎くんにご相談。

すると、ウルトラCのアドバイスをくれました。

果たしてその内容とは?

<試練>
竜崎くんの試練です。

ある日、伊丹くんは竜崎くんに相談を持ちかけられました。

何でも、アメリカ大統領の護衛につかないといけなくなったとか。

でも、所轄のオレが何でそんな大役を任されたのか良く分かりません。

ですから、直接その本部長に問い合わせてもらないか?ということです。

そんな時はやはりキャリアの伊丹くんの出番です。

二つ返事で、「オレに任せろ」と返しました。

ですが、相手はかなり上の人で、軽々しく話せません。

しかし思い切ってその本部長に聞いてみました。

すると意外な事実が判明します。

思わず伊丹くんも嫉妬するほどの。

隠蔽捜査3のウラ事情が分かる、面白い内容になってます。

<静観>
またまた竜崎くんが問題を起こしてくれました。

しかも3つも同時に。

この問題は、竜崎くんを降格するほどの威力があります。

伊丹くんも庇いきれないほどのインパクト。

しかも追求者は、竜崎くんと仲の悪い野間崎という男。

これはかなり分が悪いと思って、伊丹くんは竜崎くんを訪問しました。

きっと困っているだろうと、オレの力が必要だろうと。

しかし待っていたのは、「何しに来た?」でした。

あれ?おかしいです。

泣きついてくると思いきや、全くその様子がありません。

やせ我慢でしょうか。

しかし、いくら遠まわしに聞いても、当人は本当に分からないご様子。

しびれを切らした伊丹くんは直接聞きました。

「例の3件どうすんの?と。

すると驚く回答が返ってきました。

その内容はタイトルにリンクするほどの威力。

果たして、竜崎くんはなぜこんなに落ち着いているのでしょうか。


★★★

お疲れ様でした。

全8話の紹介はここでおしまいです。

気になった方は、書店へGoGo!!です。

さらに、本編である隠蔽捜査1~3も大変オススメです!

きっと読んだらこう思うでしょう。

「さすが、色んな賞を総ナメしているだけはありますなぁ」と。
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