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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
(1999/05/14)
東野 圭吾

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加賀恭一郎シリーズの第三作目の作品です。
これまでの作品はこちらをどうぞ。

第1弾:卒業―雪月花殺人ゲーム
第2弾:眠りの森

感想


これまで数多くの推理小説を読んできましたが、
こいつはもう前代未聞作品です。

一般的な推理小説はこんな流れで進みます。

殺人

証拠探し

犯人に突きつける

犯人動機を語る

フィナーレ

しかしこの作品は、そんな常識ムシムシです。

ラストまで読めば分かると思いますが、完全なる推理小説でした。
子どもが読んだら、泣き出してしまうほどだと思います。

評価


えー、前置きが長くなりましたが、推理小説というより、続きが非常に気になる作品としては秀逸だと思いました。

とにかく、登場人物が少ないのですね。
生きている人間だけだと、メインは4人です。
この内、一人は加賀恭一郎で、2人は容疑者。
一人は、それを追っかけるハンターとうい構図です。

これだけの小人数、しかも序盤から容疑者が2人に絞られるにも関わらず300ページ以上もの内容で書ききった内容は、本当に面白かったです。

あらすじ


交通課勤務の和泉 康正(やすまさ)。

ろぐすけは、最後まで”こうせい”って読んでた。


ある日、妹である園子から意味深な電話がかかってくる。

「死んでもOK?」みたいな。

園子は気にしていないが、会社では独身としては年長組。
しかし、出会いもない園子は淡々と東京で一人生きてきた。
そんな時、画家志望の佃 潤一という青年と出会う。

すぐに意気投合した二人は、付き合うことに。

園子には、学生時代からの付き合いである弓場 佳世子という友人がいる。
その友人に佃 潤一を紹介した。
どちらかが彼氏が出来たら紹介するという約束を交わしていたからだ。

しかし、そこから不穏な空気が流れる。
佃潤一の様子がおかしい。

問い詰めると、佳世子の事が好きになったとのこと。

視点は康正に切り替わる。
康正は、東京に向かっていた。
園子と連絡が取れなくなったためだ。

園子のマンションに到着する康正。
中に入ると、そこには横たわる園子の姿が。
死んでいる模様。

よくみると、体の胸のところと背中に電源ケーブルのむき出した
銅線がつながってる。
その銅線はタイマーで電源がONになる仕様だ。

このタイマーにより自殺したと見られる。

しかし、康正には自殺とは思えない不審な点がいくつも見られた。
それは、兄妹である康正にしか分からないところ。

そこから、康正の復讐劇が始まる。

加賀恭一郎は、康正が警察を呼んだ後に出てくる。

警察の調べでは、自殺でしょうという点で一致した。
ドアにドアチェーンが掛かっている以上、密室だ。

実は、康正は警察を呼ぶ前に、証拠となりそうなものを全て持ち帰った。
さらに、偽装工作のため、自殺しかありえない状況を作り出す。

何のために?

真犯人をその手で捕まえるためだ。

逮捕されるといくら交通課の康正でも手出しができない。
そこで、独自に調査を行い犯人を追い詰めるというのだ。
そして審判を下す。
その覚悟が康正にはあった。


このような、手がかりゼロ、密室トリック完璧な状況の中でただひとり、他殺の線を疑うものがいた。

そう、我らが加賀恭一郎である。

犯人を追いながら、片や自殺説を押す康正。

康正が何かを隠していると疑う、加賀恭一郎。

ここから、二人の超高度な心理戦と戦いが始まる。

ネタバレ


ここからは、ラストの犯人を含む重大なネタバレが書かれています。
まだ読んでいない方は、パソコンの電源ボタンを長押ししてください。















本作のラストは、前代未聞、犯人が明かされません。
しかし、容疑者は二人(佃潤一と佳世子)なので50%なんだけども、決定的な証拠が無いまま終わります。

いや、康正と加賀恭一郎は犯人分かっているので、そういう雰囲気をかもしながらうまく犯人を隠して終わるのです。

つまり、犯人は分かりません。

初版を発行したとき、犯人の名前が分からないという事で苦情が殺到しました。

そこで、それ以降の版では本書の最後に袋とじで推理のヒントが入りました。
しかし、ここでもヒントだけで、犯人は明かされません。

ろぐすけクラスになると、本書を読んでも、推理のヒントを読んでも犯人は分かりませんでした。

決定的な事が書かれているのに、さっぱりです。

さすがろぐすけ。

なんとまぁ難しいのでしょう。

そういう時に取る行動は1つ。
グーグル先生に聞くことです。

グーグル先生に聞くと犯人について分かりやすい解説がありました。

これを読み、ようやく犯人が分かったのです。

その紹介ページはこちら。
ここ

要約すると、2つある睡眠薬の袋は右利きの人間が開いた。
  佃潤一は右利き。
  佳世子は左利き。
ゆえに、右利きの佃潤一が犯人である。
というシンプルな問題らしいです。

これを、ひた隠しにし、最後は何重にもかぶせることでその事実を遠ざけたことに
本作のウマさがあると思いました。

これ、本書を読んだだけで犯人が分かった人なんているのかな。

いや、まいった、まいった。

次回作は、もっと難しいと「推理のヒント」に書かれていました。
そちらも相当の覚悟が必要なのかも知れません。

それでは、また。
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