[天才 ★★★★★] モチベーション3.0(ダン・ピング著、大前研一訳) - 読書の花道。

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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すかモチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
(2010/07/07)
ダニエル・ピンク

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衝撃の内容


 2011年でいきなり良書に出会えました。

 著者曰く、モチベーションのOSには
 1.0
 2.0
 3.0

 の3つのバージョンがあると言います。

 それぞれの特性はこんな感じ。
1.0:本能に赴くままに目的を達成する方法
2.0:アメとムチの外的要因によって目的を達成する方法
3.0:内側から湧き上がる、目的を達成したい!という思い=内的要因によって目的を達成する方法


モチベーション 2.0


 人類はこれまで2.0でした。2.0は信賞必罰のやりかたです。俗にいうアメとムチをうまく使い分けて働かす方法。

 お金いっぱいあげるよ、

 とか、

 これを達成しないとお前はクビたー!とか。

 この方法は、主にルーチンワークなど、面白くない、人間には向かない作業について効果を発揮するそうです。これまでの社会は肉体労働が中心だったので2.0でOKでした。

 ですが、情報革命に伴い知的生産、知識労働者が大半を占めるようになってきてます。特に先進国では。

 こういう、知識を中心とする労働は体力よりも創造性が必要です。しかし、創造性を効果的に発生させるには2.0のアメとムチ作戦ではダメなのだそうです。

ろうそくの問題に見るモチベ2.0


 ここにろうそくの問題という面白い実験があります。

ろうそくの問題1

 このロウソクの問題を二つのグループに分けて回答させてみました。
Aグループ:早く回答したらお金上げるよ
Bグループ:何も言わない

 さて、どちらのほうが回答時間が長かったと思いますか?

 答えは、Bグループです。AグループはBグループよりも3分30秒遅かったのですって。

 この実験により、人は報酬をチラつかされると、右脳を使うような作業の効率が遅くなるという事です。


 ちなみに、この答えはこんな風にやるのですって!!皆さん分かりました!?
ろうそくの問題の答え

 この他にも、AグループとBグループの実験がたくさん掲載されてまして、どれもこれもBグループが優秀となる結果になってました。

ろうそくの問題の設定変更編


 ただし、このロウソクの問題で、ある事を行うことでAグループの方が回答が早かったという結果がありました。

 それは、こんな風に最初から画鋲を箱から取り出して置いておくことです。
ろうそくの問題の設定変更編


 この状態で試験を行うと、Aグループの方が回答が早かったのですって!知ってた!?

 この結果による考え方はこうです。
 箱を空っぽにして出しておくと、その箱も利用しようと考えます。これにより、論理的に考えればいずれ箱を使った回答を導き出せるという事です。
 さらに、ここに報酬という動機も加わることで最適解を早く導くことができるのですね、ありがとうございました。

モチベーション3.0の登場


 話が脱線しました。
 モチベーション2.0(アメとムチ)は知識労働者には不向きということでした。では、知識労働者にはどのようなモチベーションが必要なのでしょう?

 それは、モチベーション3.0です。
 
 さて、この進化系のモチベーション3.0とは何者なのでしょうか?

 それは、人は以下の3つの欲求を満たしたい、という事がモチベーションの原点である、という考え方です。
・自律性(オートノミー)ーー自分の人生を自ら導きたいという欲求
・熟達(マスタリー)ーー自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと
・目的ーー自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したいという切なる思いのこと


自律性を養う術


 モチベーション2.0では、人間とは本来なまけ者である。だから、信賞必罰を与えないといけない、という前提で考えられています。おそらく殆んどの企業がそうです。
 しかし、モチベーション3.0では、人は本来責任を果たすことを"望んでいる"。つまり、課題や時間、方法、チームを確実に任せることが、目的に至る早道だと考えます。

モチベーションを目覚めさせる9つの戦略


・「フローテスト」を受けてみる

 1日8回ランダムな間隔でアラームを設定。アラームが鳴ったらその時の感情、「フロー(ゾーン」)」状態だったか書き留める。で、後から見なおしてフムフムする。


・まず大きな問いかけをする

 自分を1行で言い表す文章を作る。リンカーンは「連邦を守り奴隷を解放した」とか。


・次に、小さな質問を問い続ける

 昨日よりも、今日は、進歩しただろうか?と。


・ザグマイスターをとる

 7年ごとに1年間の長期休暇を取ること。


・自分自身の勤務評定を行う

 作ってフムフム言う。


・オブリーク・ストラテジーズで行き詰まりから抜け出す

 100枚の謎めいためいた、しかし汎用的な質問や文章を作る。行き詰まった時に、100枚から一枚めくり内容を吟味し突破口とする。例えば、「あなたの親友ならどうするだろうか?」とか、「あなたの過ちは隠れた意図である。」など。


・マスタリーへ近づく5つのステップを実行する

 意図的な訓練しかない。これを反復し周り耳を傾け、改善しながら、精神的、肉体的披露を覚悟することでしょうと。


・アラン・ウェバーに倣い、カードを使う

 ググって


・自分用のモチベーショナル・ポスターを作る

 つまりそういうこと。




会社、職場、グループ能力を向上させる9つの方法


・補助付き<20%ルール>を試す

 勤務時間の20%を何でも好きなプロジェクトにあてるよう組織が推奨する精度。グーグルが有名。


・同僚間で「思いがけない」報酬を推奨する

 同僚に対していつどんな時でも即刻報奨が与えられるシステム。突然与えられるのでモチベが抜群にUPする。同僚ってのがミソ。


・自律性をチェックする

 組織の自律性を4つの方面からチェックする。課題、時間、チーム、仕事の手法など。自律性が弱い部分を鍛えると◎。


・コントロールを手放すための3つのステップを実行する

 頭でっかちの上司が管理したいしたい病を治す方法。目標設定を一緒に行い、支配的な言葉を使わせない、時間を確保するとか。時間を確保するというのは、部下が自ら上司のところにやってきたくなるようにしましょう、という感じだったかな。


・「目的は何か?」と問いかける

 認識と現実のギャップを知る方法。みんなを集めて、カードに目的を書いてもらう。それを読みあげて、ズレてないかチェックするという方法。


・ライシュの代名詞テストをしてみる

 勤め先の事を何て呼ぶか。「They」は壊滅的すね。「We」ならOKす。


・内発的動機づけを利用するシステム設計をしてみる

 次の3つを心がけて。「快適に参加できる環境を整える」「ユーザーに自由裁量を与える」「可能なかぎり、オープンシステムを保つ」


・グループでゴルディロックスを促進する

 ゴルディロックスとは、簡単すぎず難しすぎずという仕事のこと。これにより、最適に満足考えられる。じゃぁどうするかというと、「多様なメンバーで構成されたグループを編成する」「競争のないグループにする」と「業務を移管する」と「目的によって活力を与える。報酬を与えて動機づけてはいけない」とか。


・オフサイド・ミーティングの替りに、フェデックス・デーを設ける

 フェデックス・デーは、20%ルールでやった業務外のプロジェクトの進捗を発表するヤツ。これをやれば良いのかな。ちなみにこのフェデックス・デーを考案した企業は、フェデックス・デーでは、たくさんのお菓子とキンキンに冷えたビールを用意した中で発表会をしているそうです。あぁ、いいなぁ、こういうの。



子供を助ける9つのアイデア


・タイプI(モチベ3.0に沿った考え)の宿題かどうか3つの基準でチェックする

 自律性、マスタリーの促進、目的を理解できるか、という基準でチェックすればOK


・フェデックス・デーを設ける

 1日問題解決して、もしくは、何かプロジェクトみつけて、それを発表してもらう。


・DIY方式の成績表を試す

 生徒自身で成績表を作る。で、先生と見比べて乖離があったらうまく修正するとかそんな方法。


・お小遣いと家事の手伝いを結び付けないようにする

 家事の手伝いにお金は絶対にあげちゃダメ。あげると、家事は仕事と思ってしまう。報酬がないと動かなくなってしまう。それじゃ自律性がなくなるよ。


・正しい方法で褒める

 「頭がよいと褒めるのではなく、努力や取り組み方を褒める」「具体的に褒める」「人前で褒めない」「きちんとした理由があるときだけ褒める」などなど。


・大局的な見地を与える

 学習している勉強が、社会でどのように役立つのか、そういった事を伝えましょう、とありました。


・タイプIの学校に通う

 アメリカの5校が紹介されてました。日本だとどこですかね。


・アンスクーラーから学ぶ

 公式の学習カリキュラムを用いずに、子どもが興味を抱くことを追求し学習させる家庭のこと。エジソン君のヤツですね。


・生徒を先生に変える

 生徒に学習した内容を発表させる機会をもうける。教えるという行為もかなり教育に役立つ。また、理解の反芻にもなり、モノゴトに興味を持ちやすい。分からなかったら、自分で調べたくなる、ということかな。



★★★
 15年前の1995年に、以下の質問を行ったとします。

ここに二つの辞書があります。

 一つはWindows 95を発売し、勢いにのっているマイクロソフトの百科事典。
プロが然るべき報酬をもらい作成したもの。

 もう一つは、インターネット上に公開したオンラインの無料百科事典。
誰でも編集可能で、書いた人には何も報酬は入りません。

 2010年には、上記の内1つの辞書がこの世から消えました。さてどちらの辞書でしょうか?

A:マイクロソフトの百科事典
B:オンライン無料百科事典



 当時のまともな経済学者なら、誰もがAと答えるでしょう。でも結果はどうでした?

そう、答えはBした!!

 Aの百科事典は2009年に発売を中止しました。

 Bはウィキペディアの事で、今では270の言語で1300万を越える項目を擁するほどの大成功した辞書。

 歴史は面白いですね。

それでは、また。
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