[天才 ★★★★★] ハーバードの「世界を動かす授業」(リチャード・ヴィートー著 仲條亮子訳) - 読書の花道。

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[天才 ★★★★★] ハーバードの「世界を動かす授業」(リチャード・ヴィートー著 仲條亮子訳) はてなブックマークに追加

ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
(2010/08/27)
リチャード・ヴィートー、仲條 亮子 他

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2011年 神書の登場


 2011年冬。いきなり神書に出会えました。それがこちらの本です。

 何が神書かというと、日本の高度経済成長について解説してくれたこと。その内容がこれまたすごい。

 本書では、ハーバード大学のビジネス・スクール(経済大学院)教授であるリチャード・H・K・ヴィートーという人が、グローバル経済について解説するという内容になってます。してくれた本になってます。

 その内容は、日本の高度経済成長から始まり、アジアの経済成長国→身動きがとれない国→資源に依存する国→EUのお試し、という順に各国の経済成長と現状を分析して解説されてます。

 その後は、日本とアメリカの現状と今後について。次は、そもそも国の競争力って何でしたっけ?最後が、我々地球人の心構えなどが描かれてました。

ジャパンミラクル


 経営学の最高峰の資格、それがMBA。
 このMBAは、ハーバード大学のビジネススクール(経営大学院)を卒業したらもらえますと。
 このMBAのために世界中から将来を期待されるビジネスマンが来ます。

 で、このハーバード・ビジネス・スクールで一番最初に取り上げられるケースが日本の奇跡なのだそうです。訳してジャパンミラクル。

 ジャパンミラクルとは、戦後の日本の立て直しについて世界中が諦めたにもかかわらず、ど根性で世界経済史上、最高最長の経済成長を記録した期間の事を言うそうです。

世界があきらめた日本。安西先生でもボールを拾わずにミッチーに「諦めろ」と言うレベル。


 ライシャワーという在日米国大使を務めた人がこう言いました。

 日本の将来?あぁ、ダメダメ。100%ムリ。だって、日本には全国民を養うだけの食料ないんだぜ?しかも、数千万人の衣料をつくる繊維も生産できないし。石油も鉄もがっかりするほど少なく、近代工業経済の維持に必要な他の鉱物や原料の大半も全くナッシン!!唯一日本が完全に国内で生産した絹は、ナイロンなどの登場で消滅した。マジウケる。

 日本が世界に供給できるのは、人力と石炭、そして水だけ。あとは輸入原料を加工して世界に再輸出し、その利益で日本国民を養わなければならない。マジ無理だって。1億万円掛けてもいいぜ!?

 さらに壊滅的なのは輸出先がないこと。世界は東西に分裂し日本とは貿易するまいと息巻いてる。もし日本が5%以上の経済成長したら、日本に帰化するぜ!



 で、結果はというと

●1954年~1971年までの17年間に実体経済を10.1%成長した。
●42年にわたり9.7%の経済成長を遂げたシンガポール、世界をシメるだろう中国、その次に世界を占めるだろうインドも実現できなかった、世界経済史上、最高最長の成長率でした。


どうやって日本は成長したの?


 以下の本文に集約されます。

「 国内外の状況を正確に読み取り、それにパーフェクトにフィットした経済戦略を構築した。
 国民が持ち合わせていたスキル、勤勉で実直な労働力、貯蓄や投資を刺激する制度の数々、そして官僚が軸になって練られた緻密な計画プロセス。日本は富裕市場をターゲットとし、米国の傘を享受し、通貨が固定された外部要因をうまく利用した。その戦略を実行するために、労働組合との関係、政府と企業との関係などに効果的な組織をつくった。

 これは戦略、構造、そして状況がすべてマッチした、国家戦略の完璧なモデルである。」


 数々の戦略が掲載されてました。やっぱハーバードにもなると、日本人以上に日本のことを研究しているのですね。専門家の分析はやはり素晴らしいと思いました。

 ちなみに、日本の高度経済成長の終焉ははアメリカが日本からの輸入に10%課税したところです。米国市場をターゲットとした国家戦略だったので、アメリカが日本に狙われていると気づいたところがここなのでしょう。もう少し静観してくれていれば良いものを。ニクソンめ。

その他のアジア高度成長


 アジアの高度成長国として、シンガポール、中国、インドが紹介されてました。中でも、シンガポールがここまで凄いとはビックリです。
42年間に渡り、毎年9.7%ほど経済成長をしているとありました。
そんなバカな。

 シンガポールは、日本の戦後よりも壊滅的です。土地も少ない、資源もない、人口も少ない、何もナイナイ状況から世界トップクラスの経済大国に成長しました。

 ちなみに、シンガポールといえば大前研一が国家アドバイザーとして意見言う立場にあったそうです。

 シンガポールは要チェックです。

 中国は問題多いけど、当分大丈夫でしょうと。

 インドは宗教や民族が多様化すぎて、まとまりにくいから成長しにくと紹介。

挟まって身動きがとれない国々。


 安さでは中国とかに勝てない、高付加価値では日本やシンガポールに負ける。そんな国々が紹介されたよ。

 アメリカが世界で一番気にしている国、メキシコ。

 治安が悪いせいで成長しにくい、南アフリカ共和国。

資源に依存する国々


 石油とかそんなんに依存する国が紹介されてました。資源がある国は良いな、と思うけど実はそうじゃないみたい。

 資源を輸出すると自国の通貨が高くなるそうです。そうすると、他の輸出品も高くなって売れなくなるそうです。結果、資源以外の産業が衰退する、と。

 その代表例が、サウジアラビアとロシアです。

教授が心配する二つ超大国


 それがアメリカと日本です。どちらも財政赤字と巨大債務。

 その国について教授が思うこととこれからの日米について書かれてました。

 日本の今後についてはこのように書かれてました。

「 日本の課題は明白である。世界の趨勢がグローバル化に進み、「国々が競争する」状況の中にあって、内向き指向に傾斜している。政治面ではポピュリズムに終始し、その結果、財政構造の硬直化、赤字幅の拡大、巨額な累積責務(GDPの200パーセント)に苦しむ国となってしまったにもかかわらず、財政再建の道筋は全く示されていない。財政再建に取り組むほか、安全保障、優位な外交展開、資源・エネルギー開発、科学技術、教育、ベンチャービジネスなど官民をあげて世界に立ち向かい成長戦略の策定と実行が課題であろう。

 今だからこそ、20世紀後半に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と讃えられた時代の、緻密な戦略を学び直す必要があるのだ。」


 今、この時代にベストフィットした国家戦略を考えましょう、という事らしいです。

国民ひとりひとりがなすべきこと


 いくつかあります。

 まず納税の義務です。何を今さらという事ですが、増税しても大反発せずに理解を示してね、という事でしょう。

 次に、貯蓄すべき事です。
 日本はアメリカより貯蓄率低いそうです。ですから、消費に課税してでも、貯蓄にインセンティブを利用してでも貯蓄を推奨し、消費を抑制することが大事とありました。
本当にこれでいいのかしら。

貯蓄するとお金が回らないですけど、教授が言うのでしたら正しいのでしょう。

 3つめが、勤勉であることです。
 まじめに働きなさいよということです。


 4つめが、汚職しちゃだめですと。

 5つめが、所得の分配です。
 お給料の格差を少なくしましょう、という事です。

 6つめが、教育です。
 高等教育(高校)の教育レベルを上げてですね、欧米にひけをとらないように備えましょう、という事らしいです。

★★★
 すごく分かりやすい本でした!作者がハーバード大学教授という肩書き!ここに弱い!こういった肩書きがあるとやはり信用しちゃいます。

 しかしなんと言っても今回の大収穫はシンガポールでしょう。いつの間にそんなにも大躍進したんですか!兄貴分の日本を差し置いてからに!

 そんなシンガポールに言う。お願いですから、日本を立て直してください。

それでは、また。
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