[天才 ★★★★★] 小沢主義(小沢一郎 著) - 読書の花道。

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 テレビやニュース、インターネットで叩かれまくっている民主党の重鎮小沢一郎。この人、本当に悪い人なのかどうか考え方を見てみよう、という事で借りた本がこちら。

小沢主義 志を持て、日本人小沢主義 志を持て、日本人
(2006/09/01)
小沢 一郎

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 きっかけは、上杉隆やホリエモンがTwitterで小沢一郎ってそんな悪くない人、みたいな発言を見たことからでした。

 上杉隆は、中立的なジャーナリストっぽい雰囲気。ホリエモンって本質を見抜く事に関しては世界一。なので、こりゃ一度は知っておかないと、という事で読みました。

ボキのこれまでの小沢一郎イメージはこんな感じ。
 ・中国様マンセー!
 ・外国人参政権で在日の票田ウハウハ!
 ・アメ公とは縁を切るべき
 ・日教組バンザーイ!
 ・靖国神社参拝なんてけしからん!
 ・尊敬する人は胡錦濤です。

しかし、小沢一郎もやはり日本を憂う、一人の政治家ということでした。
志高い人です。
 1.選挙活動は地道な戸別訪問。今でも大事にしてます。
 2.官僚は無責任なので嫌い。
 3.自民党を離れたのは、二大政党制にしたいから。
 4.尊敬する人は、福沢諭吉、大久保利通、坂本龍馬です。
 5.実はこう見えて、日米同盟を一番重要と思ってます
 6.小泉首相の靖国参拝の問題点は、中途半端なこと
 7.毎年中国に行くのは、オヤジ(田中角栄)が成し遂げた日中国交正常化を絶やしたくないから。
 8.国連に軍隊が必要。先駆けて日本から出したら良いかも。
 9.愛国教育を必要と思わないのは、強制するものじゃないから。

1.選挙活動は地道な戸別訪問。今でも大事にしてます。


 これには驚きでした。民主主義の原則は「ドブ板選挙」とまで豪語してます。小沢一郎の地元ではこのようにして信頼を集め、理解を得ているそうです。
 小沢一郎の決め事はこれまで地元の支援者には事前に説明するという事はありません。これは、強力な信頼関係があるからだそうです。

2.官僚は無責任なので嫌い。


 とにかく官僚主導は止めましょうと終始徹底していました。理由は、官僚には結果責任がないからです。失敗しても責任を取る必要がないので真剣味に欠けるのだそうです。また、政治家が簡単に官僚を交替できません。

 そもそも、官僚は国民に選ばれたわけではないのです。政治家は選挙によって国民から選ばれ、政策を振るうのですが官僚は頭が良いという事だけで日本の方向性を決めてしまいます。

「権力は腐敗しますが、絶対権力は絶対に腐敗する」

3.自民党を離れたのは、二大政党制にしたいから。


 戦後の日本では自民党が長く与党の座にいました。しかし、政権交代のないところには真剣な政策論争も起きません。また政権与党からは自分たちが国民から国政を預かっているという緊張感も失われます。このままでは日本はマズイですと。だから自民党を離脱したのだそうです。

4.尊敬する人は、福沢諭吉、大久保利通、坂本龍馬です。


 福沢諭吉は望めば政府に入れたのに在野の人であり続けたこと。
 大久保利通は旧友で同士であった西郷隆盛を私情を挟むことなく制圧したこと。
 坂本龍馬は当時誰も考え得なかった「船中八策」という新国家構想を提言したこと。

 現代は大正時代に酷似しているそうです。その中で答えは歴史にあると言ってました。そういった意味でも、小沢一郎氏は歴史にかなり精通していると言えそうです。

5.実はこう見えて、日米同盟を一番重要と思ってます


 意外や意外、日米同盟を一番重要視してます。その上で、対等な関係を築きましょう、とありました。アメリカのご機嫌取りはやめましょうという事らしいです。

6.小泉首相の靖国参拝の問題点は、中途半端なこと


 堂々と靖国神社に参拝すればいいのに、と小沢さんは言ってます。「八月一五日の参拝」や参拝しても本堂には入らず、また「内閣総理大臣 小泉純一郎」という記帳もしてません。

 つまり、私人として参拝しただけですと。そういう姑息な事をせずに、説明して堂々と参拝すればいいじゃないか、という事です。

 7.毎年中国に行くのは、オヤジ(田中角栄)が成し遂げた日中国交正常化を絶やしたくないから。


 小沢様は年に一回「長城計画」という名目で、中国との交流事業を実施しているそうです。マスコミとか見ると、「中国の犬」とか「中国のご機嫌取り」などの見出しがあり、あまり良いイメージはありませんでした。
 
 しかし、実際は小沢様はそういった交流事業でも言うべきことは言っているそうです。

 中国に行くと度々靖国神社の参拝について話題に上がるそうです。小沢様はその都度こう説明しているそうな。

「どこの国でも、自国のために命を捧げた国民に敬意を払うのは当然のこととされている。我が国においては、それが靖国神社であって、そこに行って日本人が感謝の念を示すことに他国から文句を言われる筋合いはない」


とね。

 ちなみに、この交流事業は日中国交回復を成し遂げた田中角栄元首相の「両国の友好親善のためには草の根レベルの交流が大切」という精神から、自民党時代の昭和六一年から行っているそうです。

8.国連に軍隊が必要。先駆けて日本から出したら良いかも。


 これ、初めて聞いたのですけど、小沢総督はかねてから理想として提唱していることがあり、それは日本が世界に先駆けて、国連に軍事力を提供しようということです。
 
 国連にたくさん問題があることは認識しているけど、190カ国も加盟している組織なんて、国連以外ありません。この巨大な組織を活用しない手はありません。
 しかし、国連で一番弱いのは、警察力と軍事力がないことです。そのため、国連が警察力を持てば、世界平和に貢献できる、そこでまずは日本が軍事力を提供しましょう、とありました。

 ちなみに、自衛隊ではなく、国連向け専門の軍隊を派遣しましょう、とのこと。この軍隊は国連の指揮下に入り、国連の指揮のもと任務に当たります。

9.愛国教育を必要と思わないのは、強制するものじゃないから。


 民主党って、愛国教育嫌いそうじゃないすか。見方によっては、反日的な教育を目指してんのかな、と映ります。

 しかし、愛国心は強制的に与えるものじゃないから、という哲学が小沢総理にあるからだそうです。

 第二次世界大戦時は、徹底して愛国心を植えつけました。お国のために命を投げ出す覚悟を持つために。しかし、捕虜となった日本人の中には速攻で情報を漏らした人もいたそうです。なので、強制的な愛国心にはあまり意味はありません。

 本当の愛国心は日常生活の中、家庭生活や社会生活の中で生まれていくものだと、小沢総理は言います。

 教育ついでに言うと、今の日本の教育の問題は最終責任者が不在という事なんだそうです。教育方針を決めるのは、教育委員会と文部科学省です。しかし、お互い責任を持たないような法制度になっているから、やりたい放題の最悪の無責任体制になっているそうです。ここに大問題があるとありました。
 そこで小沢大統領は、国家に最終責任を持たせれば良いのではないか、と言ってます。これだけで、かなり違った形になるとありました。


でもやっぱり変なところ


 以下の文章から矛盾しているところを見つけなさい。

◆国民のレベル以上の政治家は生まれないから

「残念ながら、まだ日本は民主主義が本当の意味で成熟しているとは言いがたい状態だ。そのことは、知名度の高い、いわゆる「タレント候補」が与党・野党を問わず、いまだにもてはやされていることでも分かる。
(中略)
 もちろんこうしたタレント候補を安易に担ぎ出す政党も問題だが、それより問題なのは政策の中身ではなく、イメージで一票を投じてしまう日本人の選挙に対する意識の低さにある。」



2010年の参院選で有名人が民主党から立候補していたような・・・。

★★★

 いや、本当に面白かったです。小沢一郎という人がどんな人なのか、どういう考え方を持っているのか、そうした事が分かりました。もっと知りたい、もっとこの人の本を読みたい、そう思わせる一冊となりました。

それでは、また。
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