[うーん ★★☆☆☆]モルフェウスの領域(海堂尊 著) - 読書の花道。

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モルフェウスの領域モルフェウスの領域
(2010/12/16)
海堂 尊

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 『チーム・バチスタの栄光』の作者・海堂尊の新書。医療ミステリー小説です。

 こちらの本、文章がおかしいです。高尚で抽象的。セリフは分かりやすいのですけど、描写についてはもはや何が何だか分かりません。

 例えばこんな文章。

 

目覚めを前に、涼子の周辺がざわつき始めていた。西野の出現がきっかけだったことは間違いない。好きにつけ悪しきにつけ、西野は涼子の周りに張り巡らされた雁字搦めの鉄条鋼を破壊した。それは痛みを伴ったが、同時に涼子の胸を締め付けるような、透明な拘束からも解き放ってくれた。西野は涼子に選択を強いたが、それを西野が強いたと表現するのはアンフェアだ。どのみち現在の社会機構が破断点を涼子に突きつける運命にあったからだ。だが涼子には西野に強いられたとしか思えなかった。そしてそうした偏った印象を持ったことこそが、西野が涼子の運命なのだという照明になってしまった。


 
 どうでしょう。意味不明じゃないでしょうか。とりあえず、ろぐにはこちらの本の面白さは分からなかった気がします。

 バチスタシリーズはこんな感じじゃなかったんだけどね。いつからでしょうか、読者を置いてきぼりにする作家さんになったのは。

 読書メーターと呼ばれる、本の感想を投稿するコーナーがあります。そこでもみんな同じ意見のようでした。大好きだった作家さんなのに。
モルフェウスの領域の読書メーター

内容についての感想


 コールドスリープと呼ばれる凍眠システムが運用されている時代。
 佐々木アツシ君は9歳の時に目の病気を患いました。当時の医療技術では全摘出しかありません。そこで、コールドスリープで人工的な眠りについたのです。5年後の医療技術に期待して。

 時は2012年。日比野涼子は佐々木アツシ君の生命維持を管理する仕事をしています。5年間、毎日愚直に管理してきました。もうすぐ佐々木アツシ君は目覚めます。しかし、佐々木アツシ君が目覚めるとき、凍眠八則と呼ばれる以下の条文にある重大な欠陥に気づきました。

一項
凍眠は本人の意思によってのみ決定される
二項
凍眠選択者の公民権、市民権に関しては、冬眠中はこれを停止する
三項
第二項に付随し、凍眠選択者の個人情報は国家の管理統制下に置く
四項
凍眠選択者は覚醒後、1ヶ月の猶予期間を経て、いずれかを選択する。以前の自分と連続した生活。もしくは他人としての新たな生活。
五項
凍眠選択者が過去と別の属性を選択した場合、以前の属性は凍眠開始時に遡り死亡宣告される。
六項
以前と連続性を持つ属性に復帰した場合、凍眠事実の社会への公開を要す。
七項
凍眠事実は凍眠中に起こった事象を中立的に知る権利を有する。
八項
その際、入手可能な情報がすべて提供される。この特権は猶予期間内に限定される



 日比野涼子は佐々木アツシ君を守るために官僚組織、国相手にたった一人で戦いを開始するのでした。

★★★

 「凍眠八則」は曾根崎伸一郎というマサチューセッツ工科大学教授が考えた原則です。この人、ゲーム理論の若き覇者らしく、とんでもなく頭がキレるそうな。メールを送ると、いつどんな時間でも則レスポンスが返ってくるというとんでもない人です。通称「ステルス・シンイチロウ」。

 いつかそんな時代が来るのでしょうか。ちなみに、生命維持に必要な経費は一年で一人一億円とのこと。余り現実的ではないかも知れませんね。

それでは、また。
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「モルフェウスの領域」海堂尊

日比野涼子は桜宮市にある未来医学探究センターで働いている。東城大学医学部から委託された資料整理の傍ら、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当...

2012-04-13 09:53 │ from 粋な提案

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