[天才 ★★★★★] 日本でいちばん大切にしたい会社(坂本光司 著) - 読書の花道。

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日本でいちばん大切にしたい会社2日本でいちばん大切にしたい会社2
(2010/01/21)
坂本 光司

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 著者の調査によると、本当の企業経営とは「5人に対する使命と責任を果たすための活動のこと」です。
 使命と背景は「幸福の追求」と「幸福の実現」です。

5人とは次の人々の事。

一、社員とその家族
二、社外社員(下請け・協力会社の社員)とその家族
三、現在顧客と未来顧客
四、地域住民、とりわけ障害者や高齢者
五、株主・出資者・関係機関



 この中で最も幸福を追求すべきは最初の4人。その観点でこれまで訪問調査した6300社を上記条件に照らし合わせてみました。結果、余裕で100社以上もの企業があったそうです。

 本書は、その100社の中から8つに絞り込んだ企業を紹介しています。今回紹介できなかった企業は今後シリーズを通して紹介していくと言ってました。こういう企業の紹介はウェルカムですね!

8つの中から、非常に印象に残った企業をご紹介したいと思います。

株式会社富士メガネ


 松下幸之助や司馬遼太郎が愛したメガネ屋さんのおはなし。
 まだ、交通が発展していない時代にもかかわらず北海道にまででかけて購入するほどの熱の入れぶり。その凄さが見て取れます。

 こちらの会社の素晴らしいところは、徹底したお客様中心の考え方があります。例えば、昭和40年代、10日から2週間ほどかかっていてメガネのレンズ製作時間を、莫大な投資によりわずか1時間にまで短縮しました。正直採算が合わない投資だったそうです。しかし、社長さんはこう述べました。

「採算が合う、合わないより、お客様に10日も二週間も待って頂くことの方が申し訳なく、恥ずかしいことです」とね。

 そのようなこちらの企業ですが、非常に力を入れていることがあります。それはボランティア活動。海外難民視力支援活動です。その名も視援隊と言います。

 日本に住んでいると、メガネなんて当たり前だのクラッカーですが、難民では非常に高価なものだそうです。そのため、そういう人たちにメガネを支援しますと、泣いて喜ぶそうです。「目が見える!」と。中には、生まれながらに全盲だと思っていた子どもが、実は極度の近視ということが分かり、目が見えたときの両親の喜びは狂喜と呼べるほどの物でした。

 2008年6月までに11万6200組にメガネをプレゼントしてきたそうです。その甲斐あって世界から富士メガネに対して御礼状が殺到しているそうです。それほどの大貢献ですから、日本企業としては初めて「ナンセン難民賞」という章を授与されました。この章は、難民支援のノーベル賞とも言われ、全世界を対象に毎年1個人(団体)に贈られる世界的な章です。その章に富士メガネが選ばれたそうです。誇らしい企業です。

株式会社アールエフ


 究極の思いやりが生んだ、全世界が驚愕したというカプセル内視鏡を作った企業です。この商品、著者曰くノーベル賞級と紹介されてました。

 胃カメラなどの内視鏡は、非常に辛いものです。その辛さから、検診を敬遠する人が出るほど。その結果、発見が手遅れになったという事例もあるそうです。大人でもそうですからね、小さなお子さんが受けるストレスは計り知れないものでしょう。

 こうした内情を大解決しようという商品がアールエフが開発したカプセル内視鏡です。これ、なんと飲み込むだけなのです。カプセル薬をちょっと大きくしたくらいなので、全く抵抗はありません。ワイヤレスですが、外からコントロールも可能です。リモコンで写真撮影とかもOKです。
 しかし実は、このカプセル内視鏡はアールエフより前に開発した企業がありました。イスラエルの企業です。そのため、アールエフは2番目になります。

 「なんだよ、拍子抜けじゃんか、所詮二番煎じ。話にならねぇ」と思うかも知れません。

 しかし、大日本様の企業がただコピーするとか、コストを下げるとか、そんな芸のないことをするはずもありません。

 イスラエルの企業が開発した商品にはバッテリーが内蔵されています。そのため、少なからず人体への影響が懸念されてました。関係者の中では、「イスラエル企業がこのバッテリーを無くすには最低でも3年~5年くらいかかるだろう」という声が出てました。

 しかしその矢先、わずか7ヶ月後に日本の小さな会社、従業員50人にも満たないアールエフ社がこの問題を解決しました。当然、バッテリーはありません。しかも、日本の十八番でもある小型化にも成功しました。その大きさは、イスラエルの企業が開発した商品より4割ほど小さいものです。

 この商品に世界中の医療関係者が驚愕しました。2012年には発売されるだろうとのことです。

 ちなみに、このアールエフ社の主力製品はこのカプセル内視鏡ではありません。主力は、世界の85%を占める歯科医師が使うワイヤレス口腔内カメラです。もともとアールエフという会社は鉄道模型列車の先端につけるトレインスコープという非常に小さいカメラを作ってました。

 そんなある日、アメリカの歯科医師がこのトレインスコープを持ってきてこう言ったそうです。

 「この技術を応用して、口腔内カメラを作ってください。こんなカメラができるのであれば口の中を鮮明に写す小さなカメラができるはずだ」とね。これがきっかけで、歯科医師の中では必需品とも言える商品のヒットに繋がったそうです。

 こちらの企業のもっと凄いのは、ほとんど特許を取らないということです。常にオープンだそうです。それは、アールエフが特許をとった影響で知らないところで命が失われているかもしれない、という事があるそうです。こんな考え、普通できません。必死こいて発明した特許をオープンにするなんて。

 しかしこれは理にかなっても居ます。というのも、特許をとるとライバル企業がいなくなります。そうすると、思考停止になって新技術が生まれにくくなります。だから、ライバルは大歓迎だそうです。しかしそれは自信の裏返し。いくら他社が真似しようとも、最後に勝つのはオレだ!勝つから面白いのだ!という陵南の仙道に通じる哲学がありそうです。

 さらに凄いのは、医療機器の営業活動を行わないということ。医療界って派閥や癒着などドロドロしているじゃないですか。医者をヨイショして何とか商品を購入してもらおうという。そういうドロドロ。

 しかし当然、我らがアールエフ様は違います。そんな事いっさいしません。というか、オマエラが来いよ、オレのショールームに。ということで、たくさんの医療関係者がショールームに訪れるそうです。そこには色んな医療機器がありますから、手にとって使いごこちなどを見るそうです。訪れる3割の人がその場で購入するそうです。他社製品と比較した人の8割がアールエフ製品を購入します。

 更にまだ続きます(ていうか殆んど紹介してます)。

 アールエフの社長さんは医療の大学院の設立を夢を持ってます。その大学院では医療機器の技術を教えます。もちろん授業料は無料!さらに、月約20万円の補助費を支給しますと。卒業後は1年以内の起業を目的に1億円まで5年間の無利子・無担保の融資もOKという、バックアップ。

 当然、アールエフに入社する・しないはどうでもよろし。世界中の困っている人を助ける技術者をたくさん生み出したいというのが社長の願いです。

 この大学院の設立の背景にはこんな実情があります。それはアールエフで働いている学歴にコンプレックスを持っている人たちにプレゼントしたい、という事です。会社内で働く文には全く学歴は不問ですが、医療業界ということで学歴のせいで肩身を狭い思いをする社員がいるそうです。そうした社員に少しでも役立ちたいという願いからも大学院の設立を考えているそうです。何という幸せものなのでしょう、この会社の社員たちは!!

株式会社 樹研工業


 あまりにも突出した超ハイレベルな先進技術により、時代がついてこれない。そんな、モンスター起業です。

 技研工業は、超極小プラスチック歯車を開発しています。1990年に1万分の1グラムの歯車を開発して市場を驚かせました。それから9年後には10万分の1の歯車を開発し、世界中が度肝を抜かしました。特に、世界の時計メーカーや自動車メーカーが驚愕したそうです。「こんな小さいものができるのなら、もっと小さい時計ができる」「自動車のパーツを持っ知小さくできる」など。まさに、技術が先行して時代を作っていると言える代表例です。

 なお、現在100万分の1グラムの歯車もあるのですが、開発から7年たった今もビジネスにはなっていません。活かせる企業がないのです。しかし、小さければ小さいほど良いのは世の習わしなので、30年~50年後にはきっと社会に役立つだろう、と信じているそうです。当然その頃には、もっと小さい歯車の開発にも成功している事でしょう。異次元レベルの会社です。

 そんな技研工業ですが、社風も変わってます。まず出勤簿やタイムレコーダーはありません。出張報告書も無いそうです。社内会議のための面倒な資料作りや手続きも存在しません。著者が「それでは困りませんか?」と尋ねると社長の松浦氏はこう答えました。

 「つまらない、後ろ向きな仕事はできるだけ省き、次の仕事に取りかかる。これが生産性を上げる基本です。社員はみんな仕事をしに出社してくるのです。病気で休んだとしても、常に頭の中は自分の仕事でいっぱいでしょう。そんな社員にとって、出社したという証明である出勤簿やタイムレコーダーに、どれだけの価値があるのですか?」と。

 つまり、生産性を最重要視しているという事です。事務手続きで仕事が停滞するなんてあってはならない、そうさせないようにしているのですね。

 また、従業員の採用も変わってまして先着順なのだそうです。新聞に求人を出すそうですが、社名だけでは何の会社か全くわかりません。そんな会社にわざわざ応募してきた人をどうして追い返そうか!という社長の思いがあるからだそうです。

 樹研工業には世界一が3つあります。それは、金型、部品、射出成形機です。この3つが3つともに世界一なのだそうです。世界を見渡しても樹研工業と同じモノを作れる起業はありません。どの工程でも他社が代替えできないのです。これこそが樹研工業の最大の強みと紹介されていました。
 

未来工業株式会社


 日本でいちばん休みの多い会社です。1年間の半分はおやすみだとか。それほど休みが多いことには理由があります。それは、売上が落ちないことです。
 
 休みを多くすると、売上や生産性が落ちそうじゃないですか。しかし、こちらの企業は全くそんな事はなかったそうです。逆に売上が伸びるほど。

 だから、従業員がそう望むのなら叶えてあげよう、というスタンスなのだそうです。
 また、従業員の声も良く取り入れる起業で、就業時間もよく変わります。当初は8時~17時勤務だったそうです。

 しかし女性従業員から「始業時間がもう少し遅いと、朝の家事がラクになります」と提言されるやいなや、就業時間を変更したそうです。その時、8時開始と8時半開始の売上を見比べたところ、全く落ちなかったそうです。
 
 なので、8時半が就業時間となりました。さらに、終業時間も16時45分となりました。これは、道路の混雑を防ぐためだそうです。まさに従業員のための時間と言えますね。

 当然、タイムカードやユニフォームもありません。私服で好きな格好で来て下さいとのことでした。それには、ユニフォームだと個性が出ません。個性を活かすためにみんな好き好きな格好で来れば良い、という考え方なのだそうです。ユニフォームがないと洋服代がかかりそうですが、そこもユニフォーム手当てというものがあるそうです。この会社、なんてこったい。

 また、面白いのが大きな会社にもかかわらず、コピー機は1台しかないそうです。
 コンサルタントがそれを見て、「ふぅ、まったくやれやれだぜ。生産の効率化のイロハも分からぬ輩め。いいか、コピー機をもう2,3台増やせば、待ち時間がなくなり本来の業務の生産性が上がる。そうすると売上も今から数%ほど上がるぜ?そんな事もわかんないのか?あ?」と言われたそうです(かなりろぐすけが脚色してます)

 そこで、社長はこう答えました。
 「コピー機がもう2,3台あれば、並ばずにすむということは重々承知しています。しかしもっと列ができたとしても、わが社はこれ以上コピー機を増やしません。ふだん部署が違うため会えない社員が、コピーするために並ぶことで、待っている間に前後の人とおしゃべりできますからね。それでいいんです」

 器が違いました。コミュニケーションの場づくりを作って、風通しをよくしようということですね。ふむ。

 著者が良いことを言ってました。本社機能が大きい会社は儲からないということです。本社機能が大きいと総務・人事・経理の社員が多くなります。そうすると管理する人も多くなり、現場に口出しするようになります。そうすると、現場は思考停止し生産性や能率が下がり売上も落ちるのです。

 未来工業ではビジネスの大定番である、「ホウレンソウ禁止、自分で考えろ」というのがあります。管理の対極にあるという事でした。

 2流、3流の会社は本社が大きく、一流の会社は本社が小さいというのが調査結果なのだそうです。本社が小さいと、自然に分権が進むそうです。

 今の日本にも当てはまりそうですね。現場が右も左も分からない発展途上の時は中央集権で良いです。教科書に載ってるような成長のイロハを適用すれば良いですから。しかし、土台となる基礎部分を達成し成熟したら地方に権利を移管することが肝要ですよね。

 なぜなら、成長の過程で地方ごとに特色が出てくるからです。これを、中央が最大公約数を見つけて当てはめようとすると、ある地方はOKだけど、ある地方はイマイチ、みたいな事が起きますよね。ですから、道州制を早く導入しましょう、と言っているのです。大前研一さんが。20年前から。まったく、けしからん国だぜ。今の総理大臣候補で本気でこれを達成しようと考えているのは、「新党改革」の舛添さんと「みんなの党」の渡辺さんだけです。頑張れ!!

 はっ!!

 いつのまにか、政治的な話になってしまいました。申し訳。m(__)m

 話を戻しまして、未来工業は”義”を持った”漢”でもあります。未来工業には阪神大震災で被災した起業に1億6000万円お金を貸していました。しかしこれを放棄したとあります。漢だねぇ。

ネッツトヨタ南国


 10年連続して顧客満足度1位(全国トヨタ販売店)を保持している王者です。高知県にあります。そのスタイルはやっぱり変わってます。

 まず、ショールームに車はありません。あるのは、キッズコーナーとかくつろぐためのテーブルやイスなどです。ホテルのラウンジのようなショールームなのです。

 そもそも、ショールームに車があるのは売り手の都合なのだそうです。管理が楽だとか。クリーニングの手間が省けるとか。もうね、バカかと、マヌケかと。そんな売り手の都合は全てナッシン!にしましょう、ということを突き詰めて言ったらこうなっちゃいました、とありました。

 じゃぁ車は?と思うかもしれませんが、一応置いてあります。それは外です。外に車が置いてあるだけです。見たい人はどうぞ、といった具合に。また、48時間試乗サービスもあります。普通は試乗は10分程度だと思います。お決まりのコースを回るような。でもこの起業は違います。なんと、まる二日間も乗り放題なのです!

 さらにすごいのが、2度目の来客で名前で呼んでもらえるということです。それも、1回目で接客した人以外の人から。どうしてそんな事が出来るかといいますと、ネッツトヨタ南国独自のNIKOシステムがあるからだそうです。このNIKOシステムは、1度目の来訪で知り得た情報データを全てデータベースに入力するそうです。時間帯、誰と来たか、コーヒーの砂糖はいくつか、など、非常に極め細やか。これにより情報を共有できるから、2回目以降でスムーズな対応ができると有りました。

 他社が追随できないのは、営業マン同士のライバル関係があるからと見ました。もし情報を共有化すると、自分しか知り得ていない情報がなくなります。すると、営業活動にも差別化できません。それだと出し抜けないし、営業No.1にもなれないから、NIKOシステムが普及しないのではと考えました。どうでしょうか。違いますでしょうか。

 ネッツトヨタ南国のHPは、中途入社の人に向けてこのようなメッセージが書かれています。
ネッツトヨタ南国

ご注意!
次のタイプの方には向かない職場です (ホントですからね)。
■ 家族を大切にする気持ちがない方 ■ 仲間を大切にできない方
■ 笑顔のない方 ■ 夢を諦めた方
■ 人の話を聴けない方 ■ 人間が嫌いな方
■ 可能性を信じない方 ■ 自分が嫌いな方
■ 言われた仕事しかしない方 ■ 会社のためなら何でもやります!というタイプの方


 この考え方に共感できない人は、ご勘弁をということでしょう。
 ちなみにろぐすけは、NGです。応募資格すらありません。がっかし。泣ける。

★★★

 凄くモチベーションが上がります。そして、今働いている会社での現実を知ります。オレ、なにしているのだろう。ってね。熱意、情熱なくして、こういう起業に出会いないのだろう、と思いました。頑張ってる人に引き寄せられる形でこういう会社と出会うのでしょうね。

それでは、また。
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