[面白い ★★★☆☆]往復書簡(湊かなえ 著) - 読書の花道。

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往復書簡往復書簡
(2010/09/21)
湊 かなえ

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 告白以来の湊かなえ本。まったく、この人といったら、あいかわらずなんだから。

 ”告白”を読んだ時、この本は今までと違うぞ?画期的な方法だ!これは文学への挑戦だ!(大げさ)と思ったものでした。一方、この人はどこまでこのスタイルを貫けるのかな、とも思いました。

 通常の小説であれば、ストーリーに従い会話と描写だけでOKです。しかし、こちらの著者は、会話というものが、あー、いっさい、あー、ございません(枝野幹事長風)。まるで過去に起きた出来事をまとめた本のような。そんなスタイルなのです、この著者さんは。

紹介


 本作品は全て手紙の内容になってます。ある人達がやり取りした手紙の内容。その手紙を介して、本当の愛、真実の罪などが描かれていました。
 まず、読む前に知っていただきたいのが全部で3話あること。1話完結です。なので、ひとつの事柄を延々と追いかけていくといった、そういう内容ではございません。

 ろぐすけも読む前は、全編を通した内容だと思っていました。しかし、2話目を読んだ時に「あれ?1話目と全然登場人物が違うぞ?」と思いました。なので、そうしたことを知らずに読むと、ちょっと拍子抜けするかもしれないです。

短篇集はおっくうだ


 ろぐすけは短篇集が苦手です。理由は、登場人物や背景、設定ががらっと変わるからです。また覚えなきゃいけない、はぁ、がっかし。といった具合で。

 しかし、こちらの作品はそうはなりませんでした。2作品目の最初の方を読んだだけで、すぐに没頭できました。登場人物が少ないからでしょうか。絶妙な文章力だからでしょうか。いずれにせよ、こちらの作品では、短篇集の煩わしさというものがありませんでした。これが、こちらの作品を読みやすかったと思えた理由だと思います。

ストーリーの紹介


では、本作品の各物語をちょろっと紹介したいと思います。

<十年後の卒業文集>
 高校の同級生同士が結婚しました。当時仲良かったは6人。その内の2人の男女が結婚したのです。地元から離れ、海外に住んでいるエッちゃんもその一人。

 しかし、結婚式に参加したのは新郎新婦を合わせて5人でした。一人、チーちゃんという女の子が不在でした。聞くことによると、どうもチーちゃんは行方不明になっているそうな。不思議に思ったエッちゃんは、一体なぜチーちゃんが行方不明なのか、高校の同級生たちに手紙を送り、その真相を突き止めようとするのでした。

 3話の中で、これぞ手紙だから可能であったミステリー作品だと思いました。

<二十年後の宿題>
 教師である大場くん。そんな大場くんの元に小学校時代の担任である竹沢先生から手紙届きました。竹沢先生はどうも定年退職と同時に病気で入院しているそうです。

 竹沢先生からある事をお願いされました。それは、竹沢先生が今から20年前に受け持った小学校時代の生徒6人の状況を調べて欲しいと。それを手紙で報告して欲しい。恩師の頼みと会っては断れない大場くん。大場くんは6人の状況を調べることにし、ひとりずつ手紙で報告することになりました。しかし、一人ひとりと話してみると竹沢先生の過去の事件が明らかになっていきます。それは、竹沢先生の旦那様が事故で亡くしたという悲しい事件。その事件の現場には当時生徒だった6人がいました。
 徐々にその事件の真相に近づく大場くん。果たして、真実を知ることができるのでしょうか。

 3話の中で一番せつなくも悲しいエピソードだと思いました。頑張れ、大場くん!!

<十五年後の補習>
 ある日突然にP国へ2年間ボランティア活動をしにいった純一くん。恋人のマリコちゃんはいつも心配です。そんな二人は近況を手紙で報告しあっていました。
 ある日の手紙の中に過去の出来事が登場しました。それは、純一くんの幼なじみである一樹と康孝の死についてです。彼らの死についてふかーい話が展開されていきます。

 3話の中で一番献身的な作品だと思いました。容疑者Xの献身クラスです。一番面白かった!頑張れ、純一くん!

★★★
 湊かなえと言えば、ドロドロのバッドエンディングを想像させますが、今回はそうでもなかったかと思います。読み終えた後の後味の悪さはまったくありませんでした。告白の時は、ちょっと、もう、大変でした。興味がありましたら、告白もどうぞ。

それでは、また。
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2011-11-26 01:51 │ from 藍色URL

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「往復書簡」湊かなえ

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2011-11-26 01:04 │ from 粋な提案

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